お風呂の湯量を少しでも減らして光熱費を抑えたい、でも湯船の満足感は保ちたい──そんな悩みを抱える方は多いです。この記事では、ポリタンクなど手近な道具を使ってかさ増しする具体的な方法と注意点、代替アイテム、節約効果の目安までわかりやすく解説します。安全や衛生にも配慮した実践的な情報をお届けしますので、自分に合った方法を選んでください。
お風呂にポリタンクでかさ増しする方法と注意点

お風呂のかさ増しにポリタンクを使うと、少ない湯量でも湯船の水位を保てます。災害時や水道使用制限時にも役立つ手段です。以下は具体的な手順と注意点を解説します。
ポリタンクを使う理由
ポリタンクは耐久性があり移動しやすいため、お風呂のかさ増しに向いています。容量が分かりやすく、注ぎ口やキャップで水の出し入れが簡単なので、浴槽に加える水量を調整しやすい点が利点です。
また、緊急時やアウトドア用品として家庭に常備しておけば、突然の断水でも湯を確保しやすくなります。ただし、食品用と表示された清潔な容器を選ぶこと、長期保管後は使う前に中身の確認や入れ替えを行うことが重要です。
準備するもの
準備するものは次の通りです。
- 清潔なポリタンク(容量は5〜20リットルが扱いやすい)
- じょうご(注ぎ口が狭い場合に便利)
- 使い切れる程度の水(飲用可の水が望ましい)
- タオルやバスマット(床の水はね対策)
ポリタンクは内側が汚れていないか、異臭がしないかを確認してください。プラスチック特有の臭いが強い場合は中性洗剤で洗い、十分に乾燥させてから使用してください。
入れ方の手順
- ポリタンクを浴室の外で用意し、キャップを外して注ぎ口を確認します。じょうごを使うと床を濡らさずに注げます。
- 浴槽の湯量を確認し、足りない分だけ少しずつ注ぎます。いきなり大量に注ぐと温度が下がるため、温度を見ながら調整してください。
- 注ぎ終わったらキャップをしっかり閉め、床にこぼれた水はすぐに拭き取って滑り防止を行います。
注ぐ際はポリタンクを浴室の縁に載せたり、無理に持ち上げて腰を痛めないように注意してください。重量がある場合は二人で作業すると安全です。
安全上の注意点
ポリタンク使用時は転倒や破損による怪我に注意が必要です。浴室は滑りやすいため、床に水がこぼれたら即座に拭き取りましょう。重いタンクを高い場所に持ち上げると腰を痛める可能性があるため、台を使うか複数人で移動してください。
また、ポリタンクに入れる水は浴槽用に清潔なものを使い、洗剤や薬品が付着した容器は避けてください。密閉が甘いとこぼれやすくなるため、移動時はキャップをしっかり締めることが大切です。
衛生面でのポイント
ポリタンクを浴槽に使う際は、容器の清潔さを最優先にしてください。使い回しの容器は内側にヌメリやカビが生じることがあるため、使用前に目視で確認し、必要なら中性洗剤で洗浄してからよくすすぎます。
また、長期保管した水は雑菌が増える可能性があるため、できれば新しい水を使用してください。使用後のタンクは乾燥させ、直射日光を避けた場所で保管すると衛生的です。
ポリタンク以外でお風呂のかさ増しに使えるアイテム

ポリタンク以外にも身近なものでかさ増しができます。使いやすさや衛生面を考えて選ぶことが大切です。ここでは代表的なアイテムと使い方を紹介します。
ペットボトル
ペットボトルは手軽で扱いやすく、必要な本数だけ使える点が便利です。キャップを開けずにそのまま浮かべれば浮力でかさ増しになりますし、中身を浴槽に注いで補助水にすることもできます。
衛生面では、飲料用の未開封またはよく洗った空容器を使ってください。複数本をまとめて浮かべる場合は見た目が気になることがあるため、浴室のスペースや使う人数に合わせて調整するとよいです。
バスタブ用の浮き具
バスタブ専用の浮き具は、浴槽内で空間を占めることで水位を上げる設計になっています。やわらかい素材でできているため、体に当たっても痛くありませんし、収納性も良い製品が多いです。
浮き具は温度や清掃の影響で劣化することがあるため、定期的に状態を確認してください。長期間の使用でカビが発生した場合は交換を検討してください。
発泡スチロール
発泡スチロールの塊を浴槽の周辺に配置すると、間接的に水のかさを増したり、蓋として熱の逃げを抑えたりできます。軽くて浮きやすいため取り扱いは簡単ですが、破片が水に混ざると掃除が大変になるため、密封された形状のものを使うか表面を布で覆って使用してください。
環境面に配慮し、使わないときは適切に保管や処分を行うことが望ましいです。
毛布やタオルを使う方法
毛布やタオルを浴槽の蓋のようにかけると、蒸気の放出を抑えて湯温の保持につながります。直接かさ増しする方法ではありませんが、湯冷めしにくくする効果があります。
洗濯済みで清潔な布を使い、濡れたまま長時間放置しないようにしてください。濡れた布はカビの原因となるため、使用後はよく乾かしてから収納します。
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かさ増しで節約できる費用と効果の目安

かさ増しによる節約効果は家庭の湯量や給湯方式によって変わります。ここでは水道代とガス代の基本的な計算方法と、家族構成別の目安を紹介します。
水量と水道代の計算方法
まず、浴槽の満杯量(リットル)と実際に入れる水量を把握します。例えば浴槽が200リットルでいつも7割(140リットル)使っている場合、かさ増しで10リットル減らせれば水道料金はその分だけ下がります。
水道料金は地域や契約により単価が異なりますが、単価(円/リットル)を掛けるだけで概算が出ます。計算例:
- 浴槽水量差:10リットル
- 単価:0.2円/リットル(仮)
- 1回あたりの節約:2円
毎日入浴なら年間で約730円の節約になります。地域単価を当てはめて計算してください。
ガス代への影響
給湯がガスの場合、湯を沸かすためのガス消費も減ります。ガスの熱量効率や給湯機の性能によって変わりますが、目安としては水量が減ればガス使用量も比例して減少します。
具体的には、温度上昇に必要なエネルギーは水量に比例します。例えばお湯の使用量を10リットル減らすと、年間で数百円〜千円程度のガス代削減が期待できることが多いです。ガス料金単価を用いて計算してください。
家族構成別の効果シミュレーション
以下は簡易的な目安です(仮定:1回あたり10リットル節約、単価は水0.2円/リットル、ガスは別計算)。
- 一人暮らし:1日1回で年間約730円の水道節約。ガス削減はさらに数百円の見込みです。
- 夫婦(2人):年間約1,460円の水道節約。ガス削減も倍程度見込めます。
- 家族(4人):年間約2,920円の水道節約。浴槽回数や湯量に応じて更に効果が増えます。
あくまで目安ですので、具体的な金額はご家庭の使用状況と料金プランで再計算してください。
かさ増しをする際のメリットとデメリット

かさ増しには節約や利便性の面で利点がありますが、安全性や快適性の面で注意点もあります。両面を理解して選択してください。
メリット(節約・利便性)
かさ増しはお湯の使用量を減らせるため、水道代と給湯エネルギーの節約につながります。少ないお湯で満足感を保つ工夫ができれば、日々の光熱費をコントロールできます。
また、災害時や断水時には備蓄した水や容器が役立ち、普段から習慣化しておくことで緊急対応力も高まります。用具は安価で手に入りやすく、すぐに実践できる点もメリットです。
デメリット(安全性・快適性)
一方で、ポリタンクなどを浴室に持ち込むと転倒や床の水濡れによる事故リスクが高まります。衛生管理が不十分だと浴槽や体に雑菌が入りやすくなる懸念もあります。
快適性では、お湯の量や温度が不十分になると満足感が下がることがあります。特に寒い季節は湯温の低下に注意し、かさ増しと保温を組み合わせるとよいでしょう。
トラブル事例と対処法
よくあるトラブルとしては、ポリタンクからの水漏れ、容器の汚れによる浴槽の汚染、腰痛や転倒といった事故があります。対処法は以下の通りです。
- 漏れ:キャップの締め直しや耐久性の高い容器に交換します。
- 汚れ:使う前に容器を洗浄し、浴槽は入浴後に掃除します。
- 転倒・腰痛:台を使う、複数人で運ぶ、無理をしないことが重要です。
万が一肌荒れなどが起きたら、すぐに使用を中止して様子を確認してください。
お風呂のかさ増しをしない代替の節約術まとめ
かさ増し以外にも、お風呂の光熱費を減らす方法はあります。おすすめの代替策をいくつかご紹介します。
- 浴槽の蓋や保温シートで湯温を保つ。
- 半身浴や追い焚き回数を減らして入浴時間を工夫する。
- シャワーの水圧を調整して無駄な流量を減らす。
- 断熱効果の高い浴室マットや窓の結露対策で熱の損失を抑える。
これらは初期投資が小さいものから効果が出やすい方法まであります。ご家庭の状況や優先順位に合わせて複数の手段を組み合わせると、より確実に光熱費を抑えられます。
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