ブレーカーが何度も落ちて原因がわからないと、不安や生活の支障になりますね。まずは落ちる状況を整理し、簡単に確認できる点から対処することで多くは解決します。電気の専門知識がなくてもできるチェック項目や安全に配慮した手順を順を追って紹介します。繰り返す場合の予防策や、専門家に依頼する際のポイントもまとめますので、落ち着いて順番に確認してください。
ブレーカーが落ちる原因が不明なときに確認すべきこと

ブレーカーが落ちるとまず慌ててしまいますが、落ちる状況を把握することが復旧の第一歩です。いつ、どの部屋で、どの機器を使ったときに落ちるかを確認しましょう。電気料金の契約アンペアや季節的な使用状況も原因になることがあります。
次に、落ちた直後の表示や音、焦げ臭さなどの異常がないか確認してください。焦げ臭いや発熱を感じた場合は無理に復旧せず、専門家に連絡するほうが安全です。また、ブレーカーが一時的に入らない場合や、すぐにまた落ちる場合は内部でトラブルが起きている可能性があります。
症状の切り分け方法
まずは「全館停電」なのか「一部回路だけ」かを区別します。全館が暗くなる場合は配電盤や地域の問題、あるいは契約の問題が考えられます。一部だけなら特定の回路や機器が原因です。
次に、特定の機器を使ったときに落ちるかどうかを試します。例えば、電子レンジやエアコン、ドライヤーなどの消費電力が大きい機器を単独で動かしてみて、それで落ちるならその機器またはその回路に問題がある可能性が高いです。症状を記録しておくと専門家に伝えやすくなります。
周辺の停電確認
周辺の停電も原因になり得ます。まずは近隣の家や街路灯、集合住宅の共有部などを見て、同じ地域で停電が起きていないかを確認してみてください。天候や工事情報もチェックすると状況把握が早まります。
自治体や電力会社の停電情報はウェブや電話で確認できます。地域全体の停電であれば復旧待ちとなり、個別の問題であれば家庭内の点検が必要です。停電が頻発する場合は、電柱や配電設備の点検を電力会社に依頼することも検討してください。
ブレーカー表示の見方
分電盤のブレーカーには位置や表示、番号があります。どのレバーが落ちているか、または中央の主幹ブレーカーが落ちているかを確認しましょう。落ちているブレーカーは完全にオフ(真ん中や下向き)になっていることが多いです。
表示やラベルがある場合は何の回路かを確認して、復旧後にどの部屋の電源かを把握しておきます。ラベルが古くてわかりにくいときは、復旧後に回路ごとにメモを取ると次回の対応が楽になります。表示ランプや異常マークがある場合は、取扱説明書や電力会社の案内に従ってください。
電気使用状況の把握
家庭内の同時使用機器が多いと契約アンペアを超えることがあります。特に冬の暖房器具や夏のエアコン、電子レンジなどを同時に使う時間帯は要注意です。まずは普段どの機器をいつ使うかを把握しましょう。
家族と使用パターンを共有し、ピーク時に複数の大消費電力機器を避けるだけでも改善することがあります。スマートプラグや電力量計で測定すると具体的な数値がわかり、専門家に相談する際の資料にもなります。
ブレーカーの種類別に考える原因と特徴

ブレーカーには主に「アンペアブレーカー」「安全ブレーカー(過負荷保護)」「漏電ブレーカー(漏電遮断器)」があります。それぞれ働き方や落ちる原因が異なるため、症状から当たりをつけることができます。表示や形状を確認して種類を判断しましょう。
種類ごとに原因と特徴を理解しておくと、復旧作業や専門家へ説明する際に役立ちます。次は各ブレーカーの特徴を具体的に説明します。
アンペアブレーカーの特徴
アンペアブレーカーは契約している最大電流(アンペア)を超えた場合に作動します。家庭で一度に多くの大きな電気機器を使用すると作動することが多く、生活パターンが変わった時期に問題が出やすいです。
このブレーカーが落ちる場合は、一時的な使用電力を減らすか、契約アンペアの見直しが解決策になります。使用電力の少ない時間に高消費電力機器を使う工夫や、家電の使用順序を変えることで改善する場合があります。
安全ブレーカーの特徴
安全ブレーカーは配線や機器の過負荷による発熱や故障から保護するために作動します。配線の劣化やコンセントの接触不良、古い機器の不具合が原因で作動することがあります。
この場合は配線やコンセントの点検、該当機器の確認が必要です。焦げ跡や変色、異臭がある場合は危険信号なので、無理に自己処理せず専門家に点検を依頼してください。
漏電ブレーカーの特徴
漏電ブレーカー(漏電遮断器)は配線や機器から電気が本来の流れと違う所へ漏れたときに電流を遮断します。水回りでの使用や古い配線、湿気の多い場所で発生しやすいです。
漏電が疑われる場合は、濡れた機器や配線周りをまず確認し、必要なら電源を切ってから乾燥させます。原因が特定できない場合や感電の危険がある場合は、速やかに専門業者に依頼してください。
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原因が不明なときに試す具体的な復旧手順

原因がはっきりしないときでも、安全にできる範囲で順序立てて復旧を試みると問題点が浮かび上がります。以下の手順は感電や火災の危険を避けるために慎重に行ってください。
作業は乾いた手で、裸足や濡れた状態で行わないようにしてください。焦げ臭いや発熱がある場合は作業を中止し、専門家に連絡してください。
全ての機器をオフにする手順
まずは全ての家電機器と照明をオフにします。コンセントからプラグを抜くか、機器の電源を切ってください。これにより再投入時に瞬間的な過負荷を防げます。
次に分電盤の個別ブレーカーと主幹を確認し、落ちているブレーカーをオフに戻します。全てがオフになっている状態で主幹を上げ、問題がなければ個別に順番にブレーカーを戻していきます。どの回路で落ちるかを記録してください。
回路ごとに電源を確認する方法
個別回路を一つずつ戻したら、その回路に接続している機器だけを順に入れて動作を確認します。回路を戻した直後に落ちるなら、その回路に接続されたどれかの機器、あるいは配線に問題がある可能性があります。
どの機器で落ちるか特定できたら、その機器を別の回路で試すことで機器自体の故障か配線の問題かを切り分けられます。切り分け結果は専門家に伝えると診断が早まります。
漏電遮断器のチェック方法
漏電遮断器には試験ボタン(TやTESTと表示)がついていることが多いです。試験ボタンを押すことで正常に遮断されるか確認できます。ただし、この操作は取扱説明書の手順に従い、電源が入っている状態で行う必要があります。
試験で正常に動作しない、あるいは試験ボタンを押しても復旧しない場合は、漏電の可能性が高いので専門家に点検を依頼してください。水漏れや湿気の影響が疑われる箇所は優先的に確認してください。
復旧後の動作確認ポイント
復旧後は、各回路で普段使う組み合わせで問題が出ないかを確認します。特に高消費電力機器を同時に使ったときの挙動をチェックしてください。問題が再発する場合は、どの機器の組み合わせで落ちるかをメモしておくとよいです。
また、ブレーカーの操作感や異音、発熱の有無もチェックして、安全に暮らせる状態か見極めてください。異常がある場合は速やかに電気工事事業者に連絡しましょう。
原因不明の繰り返しを防ぐための対策

繰り返しブレーカーが落ちる場合は、日常の使い方や設備の見直しで改善できることが多いです。まずは使い方の工夫、次に点検で早期に異常を見つける体制を整えましょう。
以下に具体的な対策を挙げますので、家庭の状況に合わせて実施してください。必要な場合は専門家と相談して実施すると安心です。
使用負荷の分散方法
使用負荷の分散は同時に大きな電力を使わないようにする工夫です。具体的には、電子レンジやドライヤー、エアコンなどを同じ時間帯に使わないよう家族で時間をずらす、夜間に洗濯機を回すといった方法があります。
また、消費電力の大きい機器については、使用順序を決めたり、スマートプラグで稼働制御を行ったりすると効果的です。簡単な節電意識の共有だけでもピーク負荷を下げることができます。
コンセントと配線の点検ポイント
コンセントや延長コードの発熱、変色、緩みは危険のサインです。定期的に目視で確認し、変色や焦げ跡、異臭があれば使用を中止してください。古い配線や配線が露出している場所があれば、早めに専門家に点検してもらいましょう。
湿気や水回り近くの配線は特に注意が必要です。必要に応じて防水対策や配線の移設を検討してください。点検は自分でできる範囲に留め、疑わしい箇所は業者に依頼することをおすすめします。
契約アンペアや機器の見直し
頻繁にアンペアブレーカーが落ちる場合は契約アンペアの見直しを検討してください。ライフスタイルの変化や家電の増加で契約が合わなくなることがあります。電力会社に相談すると契約変更の手続きや概算料金を教えてくれます。
また、古い家電は効率が悪く消費電力が大きい場合があります。省エネ型への買い替えや古い機器の点検も長期的な対策になります。
定期点検やメンテナンスのすすめ
定期的な点検で小さな異常を早期に発見できます。分電盤や配線、接続部の点検は専門業者に依頼すると安心です。特に築年数が古い建物や増改築をした場合は見直しが必要です。
点検契約や定期メンテナンスを利用すると、緊急時の対応もスムーズになります。安全と安心を優先して定期的な点検を検討してください。
原因が特定できない場合の専門家への依頼方法
自分で対処しても原因が特定できない場合や、焦げ臭いや発熱、感電の危険がある場合は速やかに専門家へ依頼してください。電気工事業者や電力会社に連絡する際に、事前に用意しておくとスムーズな情報をまとめます。
用意する情報の例:
- ブレーカーが落ちる時間帯や状況(使用していた機器)
- 落ちた回路や表示の有無
- 焦げ臭いや異音、目視での異常の有無
これらを伝えると、業者は原因の見当をつけやすくなり、適切な対応が早く受けられます。緊急性が高いときは応急対応を優先してもらえるよう伝えてください。
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